【ワインボトルのいろいろ】
皆さま、こんにちは!
最近イタリア語を習い始めてよりイタリアどっぷりな米津で す(´∀`)
とはいえ、お店ではイタリアに限らず、フランス、日本、南アフリカからルーマニアまでワールドワイドに扱っています☆
というわけで、今回は酒屋さんでワインを選ぶ時のポイントに戻り ます♪
タイトルにあるように、ワインのボトルっていろいろありますよね 。
実は、あのボトルの形はワイン選びのヒントになるのです☆
・撫で肩?いかり肩?
よく見るボトルの形が、ざっくり分けて2種類あるのはご存知です よね^^
撫で肩のボトルと、いかり肩のボトルです♪
撫で肩のボトルは、ブルゴーニュ型とも呼ばれますが、
まさにその 名前の通り、ブルゴーニュのワインはおおむねこの形です。
一方、いかり肩はというと、こちらはボルドー型で、同じようにボ ルドーのワインはこの形がほとんどです。
では、何が違うのかと言いますと、「オリ」にポイントがあるので す。
「オリ」は皆さまご存知でしょうか。熟成したワインなどのそこに 溜まっている、ざらざらした苦いアレですね。
そしてこの「オリ」が多くできるのはタンニン≒渋みの多いワイン なのです。
(もちろん、要因はそれだけではないのですが)
さて、ワインに戻りまして、ボルドーとブルゴーニュを比べた時に 、一般的にタンニンが豊富なのはボルドーワインです。
つまり、「オリ」が出やすいのも、ボルドーワインということです 。
そうして出てきた「オリ」がグラスに入らないようにするために、 ボトルの肩があるわけです。
また、ブルゴーニュワインは伝統的にワイナリーで長期熟成させる こともあり、互い違いにセラーにワインを並べて保管するために撫 で肩になったとも言われています。
・ドイツ、アルザスのフルート型

これも、わりと見覚えのあるタイプかも知れません。
ブルゴーニュ型のボトルをスリムにして,
5~6センチ縦に長 くしたような形です。
こちらは主にフランス東部アルザス地方や、ドイツのモーゼル、ラ インガウあたりに多く見られます。
・ボトルから見るワインの味わい
さて、最初に書きましたように、このボトルの形はワインの味わい に関連付けられます。
ボルドー型ボトルのワインは、ボルドーワインのように骨格のしっ かりとしているワイン。
ブルゴーニュ型ボトルのワインは、ブルゴーニュワインのようにエ レガントできれいなワイン。
フルート型ボトルのワインは、ドイツやアルザスのようにキリッと 引き締まったワイン。
と、いうように生産者が目指す方向性がボトルの形にも現れている ことが多いのです☆
ですので、いま挙げた国でなくても、なで肩のボトルならブルゴーニュ的な味わい、などと見当をつけることができます。
・ヤギの・・・
これは昔ワインの運搬に使っていた皮製の袋を模したものなのですが、直訳すると「ヤギの陰嚢」になります^^;
まぁ、それを使っていた、ということなのでしょう。。
ちなみに、ポルトガルのマテウスというロゼワインにもこのボトルがよく使われます。
・その他にもいろいろ
例えば、シャンパーニュに代表されるスパークリングワインは、内からのガス圧に耐えるため、通常のボトルよりもガラスが厚くなっています。
フランスのジュラ地方の「ヴァンジョーヌ」というワインには「クラヴラン」という620mlのボトルが使われます。
また、イタリアでは古くはキアンティのボトルが藁に包まれていたり、
ヴェルディッキオは魚を模した形をしていたり、
さらにそこから「ペッシェヴィーノ」(その名も魚ワイン!)に至ってはもう完全に魚の形だったり、ワインの力強さを表現するためにボトルを厚くしたり、
さらにボトルサイズも
いわゆるベビー(200ml)からハーフ(375ml)、甘口でよく使われる500ml、
通常使われる750ml、さらに
マグナム(1500ml)
ジェロボアム(3000ml)
レオボアム(4500ml)
マチュザレム(6000ml)←このあたり試験に出ます^^;
サルマナザール(9000ml)
バルタザール(12000ml)
ナビュコドノゾール(15000ml)
などなど大容量ボトルもあります。が、3Lより大きいものはほとんど一般には見ることはないと思います。。
サイズといえば、日本ワインは720mlの4合サイズが多いですね。
ちなみにイタリアも60年代のワインなど、720mlのものがありますよ♪
色についても、茶色のもの、透明のもの、緑のもの、と他にも様々なボトルがあります^^
少し話がそれてしまいましたが、一度ボトルの形でワインを選んでみてください♪
それでは、よいワインライフを☆