みなさまこんにちは!
本格的に風も虫の声も、秋が深くなって来ましたね♪
秋といえば、ワイン業界には大きなイベントがあります☆
そう、ボージョレヌーヴォーの解禁です!
・そもそもボージョレヌーヴォーって?
皆様ご存じかと思いますが、ワインはブドウ果汁100%で造られ るお酒です。
つまり、醸造は基本的に年に一度、収穫の季節だけに行います。
その中で、10年、20年の熟成ができるように造ったり1~2年 のうちに飲み切るように造ったり、と造り分けていくのです。
ボージョレヌーヴォーというのはそれらのワインとは違い、その年の新酒として、ブドウの収穫を喜び、今年の出来を確かめるためのものです。
世界中に新酒はありますが(もちろんイタリアにも、日本にも)、 ボージョレヌーヴォーはフランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ で造られているものを指していいます。
「ヌーヴォー」が「新しい(お酒)」という意味ですね☆
(余談ですが、「アールヌーヴォー」って聞いたことありませんか?これもフランス語で、「新しい芸術」を意味します)
・解禁日は?
ボージョレヌーヴォーの解禁日は法律で、
毎年11月の第3木曜日の午前0時
と決まっています。
ご~ぜん0時を過ぎたら~♪飲んでもOKなわけです。
特に日本は日付変更線から近く、世界中でもかなり早くに解禁されることから毎年注目されていますね☆
・どんな味わい?
基本的にはフレッシュでフルーティ、軽い口当たりで飲みやすい味わいになっています。
使われる品種「ガメイ」の特徴とも言えますが、
イチゴやラズベリー、クランベリーのような赤い果実の香り
フレッシュな酸味
少しキャンディのような甘い香り
などで表現されることが多いですね。
これは、「マセラシオン・カルボニック」という独特な方法を採っていることもあるのですが、、、
難しい話はいったん置いときましょう^^;
とにかく、一言でいうと「飲みやすい」に尽きるのではないでしょうか。
普段あまりワインを飲まない方にも、実はおすすめです☆
・ややこしい名前・・・
そう言えば、ここまで ボージョレヌーヴォー と書いてきましたが、
個人的には「ボージョレ」でも「ボジョレー」でもどちらでもいい と思っています^^;
と、こんなことを書くと誰かに怒られそうですが、まぁ外国語のカタカナ表記なので発音通りに記述するのは難しいのです。
ちなみに、日本ソムリエ協会では「ボージョレ」で統一されていま す。
さてそんな「ボージョレ」、「ヌーヴォー」のなかにちょっと高価 な
「ボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォー」
なんていうのが時々ありますよね。これは何かといいますと
「特定の村で造られたボージョレヌーヴォー」
ということです。
つまり気候・土壌が一般的なものより優れているといわれるエリアで穫れたブドウで造っているのです。味わいは
より力強く、しっかりしている
ことが多いですね。そしてもう一つややこしいことに、ボージョレのお隣に
「マコン ヌーヴォー」
と書かれてある白ワインを見たことがありませんか?
そう、この白ワイン、「ボージョレ」ではないのです。
これもまたフランスの法律で、「ボージョレヌーヴォー」は赤とロ ゼしか造っちゃいけません!と決まっているのです。
なので、白のヌーヴォーはボージョレからほど近い「マコン」エリアのものがよく売られています。
・気になる今年の出来は?
毎年高評価なキャッチコピーが話題にもなるボージョレですが、
今年の出来に対して確実に言えることがひとつあります。
それは、
味にまとまりがあるだろう
ということ。
こればかりは各輸入元もあまり悪いことは書きませんし、もちろん彼らも解禁日まで飲めませんので、予想しかできないのです。
ただ、今年の夏は乾燥が続き、例年よりも収穫が早かったそうです 。
収穫が早いと、醸造が始まって、発酵が終わり、ボトルに詰めるまでの時間を長くとれるのです。
するとバラバラだった味わいの各要素が一つにまとまる時間も長くとれる、ということです。
なぜそうなるかはまた難しいお話しになりそうなので、別の機会に 、、、^^;
それと、もうひとつ。
乾燥が続いたということは、ブドウの凝縮度が高まり、パワフルで 果実味もしっかりしたワインができている、とも言えます。
・ワインはやっぱり楽しむもの
と、またしても長々と書いてしまったわけですが、
なにより大事なのは、その時間を楽しむこと、だと思います♪
難しいことはあまり考えずに、
今年も新酒の季節がきたなー
くらいで収穫祭気分で楽しみましょう♪
・そういえば、、、
イタリアにも新酒があって、こちらは「ヴィーノ ノヴェッロ」といいます。
こちらは一足早く、10月30日に解禁ですので、ボージョレが待ちきれない方は酒屋さんでさがしてみてください☆
それでは皆さま、良いワインライフを♪